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5月 '11

鴨のムースなんてものはパリに住むようになってから食べるようになったものだから私にはたいして馴染みも思い入れもないけれど、当然こちらの人達にとっては日常普通の食べ物。

上の子はそうでもないけれど、下の子はフランス的嗜好のほうが強いから鴨ムースもあれば喜んで普通に食べる。

食べ付けてみればその土地の食べ物だもの、当然うまみも満足もどっしり腰が据わっているし、一般日常的なものだけに価格もびっくりするようなものじゃない。

ワインにあうし、前菜として優秀かつ簡単に格好のつく貫禄があるので私もときどき気が向いたときに手に取るようになった。

先日下の子が社会科見学へ出かける際に、ピクニック(弁当)を持っていくことになっていたので、なんのサンドイッチにする?と聞いたら

「鴨ムースとコーニッション(ピクルス)!」

食パンにムースを塗って、ピクルスをはさむだけの簡単さであるけれど、これを日本でやるには勇気がいる。

まず価格の面でも問題があるだろうし、いい大人がこんなものを食べていたら「メタボ!」と横やりが入ること請け合いだ。

フランスでもようやく「肥満」に対する問題意識がでてきた昨今だから、そのうちこのサンドイッチもやり玉にあがる日が来るんだろう。

その頃にはメタボ恐怖込みのサンドイッチを好む子ども達も、しっかりメタボを心配しなくちゃいけない年令になっているはず。

「食べ過ぎないようにね」

具のムースをなるべくうすーく伸ばして「高脂肪嗜好」に歯止めをかけたい日本人の母心である。

鴨のムース。お総菜屋さんで量り売りのものを買うのが美味しいけれど、今日は手軽に一人分がパックされたスーパーで購入可能なもの。MOUSSE DE CANARD(鴨のムース)

コーニッション(ピクルス)はマスタードで有名なMAILLE(マイーユ)のもの。この会社のピクルスが一番私の好み。

2 Responses to “鴨ムースのサンドイッチ”

  1. sakae Says:

    個人的には好きなんですけどこのサンド(ボソ
    メタボのおいらが言うセリフじゃないですけど(ボソボソ

  2. mme.oui oui Says:

    sakaeさま

    先日フォマージュとバターをスライスしてバゲットに乗せるのも好き、とおしゃっていましたね!
    そしてムースのサンドイッチも!
    高脂肪嗜好はほどほどにしましょうね!お互いに(ボソ

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