2年前にお子様達だけをお預かりしたママから連絡があり、今回はぜひ母子でお世話になります!とのこと。
嬉しいことに「以前は少ししかお話しが出来なかったので、今回はぜひたくさんお喋りをさせてもらいたい!」というリクエスト付きである。
私とお喋りをご希望。
というのはリピーターのお客様たちから良く受ける依頼であるけれど、そういうことはたいてい「以前ガイドで一日をまるまる一緒に過ごした事のある方」の場合。
お子様をお預かりするだけの玄関でのやりとりだけのお客様から受けたのは初めてのことである。
でもそんな風に言われて嬉しくないわけが無い。
「そーかーわたしとおしゃべりきぼーかー」などと頭をかきつつ大照れにてれまくって皆様をお迎えした。
彼女と同行のお子様二人も、二年前に比べたら随分大きく逞しくなり、
お母さんの彼女も母の自信と主婦の貫禄、女性の魅力に磨きがかかり、眩しいくらいの成長ぶり。
「おお!すばらしい!」と感激しつつお子様二人を抱きしめて、彼女といっしょに料理をする。
マルシェで買い物をした後に、滞在先のアパートホテルの台所でパリのお総菜をレクチャーする。
日本へ帰ってからも簡単に作ることの出来る食材をつかってフランスのお総菜を作る。
マルシェで買い求めたワインを片手に、お子様二人も巻き込んで、みんなで料理とお喋りと楽しい食卓である。
パリへのリピーターのかたたちは、観光じゃないパリ滞在を希望する。
だからおのずと滞在先は台所付きのアパートタイプのものだし、食材や日常品のお買い物も経験したい。
そしてできればパリ在住の知り合いとお喋りしてパリジャンタイムを過ごしたい。
と、強く願ってやってくる。
そんなとき、言葉の壁がなく気軽に喋れる私というのは、確かに手頃な存在だと合点がいく。
縦横無尽なネット世界から、強い御縁があって出会った私を、みなさま「手頃」というだけではない暖かさで使って下さる。
本当に嬉しいこと。
ガイドと顧客。というだけじゃない、
もうすこし違う親しみのあるお付き合いをくださる日本のかた達に心から感謝したくなるのは、まさにリクエストされた「お喋り」を実行しているその時なのである。