こんな直球のタイトルしか思いつかないのが私にとってのクグロフ。
ご存じのようにクグロフはドイツのお菓子。
バターたっぷりのブリオッシュが好きで、キルシュヴァッサー(サクランボの蒸留酒)が好きで、ナッツが好きだから、必然的にクグロフは大好き。ということになる。
クグロフを見かければ、これから仕事へ向かう途中だろうと、校長先生からの呼び出しに向かうのであろうと、お構いなしに買い求めてその場でもぐもぐやってしまう。
「パリで一番のクグロフを進呈しよう!」というありがたいお心遣いがあり、年明け早々我が家へやってきたパリのクグロフ。
これが滅法旨い。
クグロフに大量投入される干しぶどうはたっぷりのキルシュヴァッサーに漬け込まれているから、一口食べたときの香りは強烈である。
そこで好き嫌いが分かれるといって良い。ラム酒漬けの干しぶどうとはまったく香りの濃さが違う。
干しぶどうからしみ出た蒸留酒がブリオッシュ生地にまんべんなく行き渡って、しっとり旨い。
生地に練り込まず、クグロフの側面と、てっぺんのくぼみにちらされたアーモンドでアクセントを付けながら至福を味わう。
ストラスブールで買ってきたリースリングを景気よく開けて、それといっしょにやってれば、あっというまにひとつがぺろりと収まってしまうから恐ろしい。
ウイーンで生まれ育ったマリーアントワネットはクグロフを大変好んだそう。
彼女の「パンがなければお菓子を食べれば」の台詞の信憑性はともかく、そういった背景をみれば、そのお菓子が「クグロフ」をさしていたのは間違いないと私は思う。
ソフィア・コッポラ監督の「マリーアントワネット」のおかげで、なんとなく彼女はシャンパン片手にラデュレのお菓子ばかり食べていたような気がしていたけれど、フランスほど洗練されていなかった当時のウイーンでは、これが最高のお菓子だったはずだもの。
「これを召し上がっていたに違いないよねぇ、白ワインといっしょにさぁ」
なんてことを言いながら、大満足のクグロフを頂いているのである。
1月 14th, 2014 at 05:32:27
美味しそう!!
是非是非味わってみたいですね!!
あれから一年。またパリ行きたいです。
1月 14th, 2014 at 07:50:47
ご無沙汰してます。
パリで食べるお菓子は何でも美味しく感じます(笑
1月 14th, 2014 at 14:46:54
お久し振りです、そして明けましておめでとうございます!
昨日は、青山の結婚式場でのお仕事があり、突然ouiouiさんを想い出したのです。
この辺で毎日、お買い物してたんだなぁ~~って。
お元気ですか?
もう10年なんですね。早いですね、でも長い時間の流れですよね。
御子息2人の佇む後姿ってとっても、可愛い。
私も同じように2人の息子の後姿を、いっつも写真に収めてました。
その時は、こんなに愛おしいって思うのも知らずに、夢中で撮ってました。ouiouiさん、いつかパリでお会いしたいものです。
私の Web siteもどうぞ宜しくです。
本年もどうぞ、宜しくお願い致します!御身体御自愛を。
1月 14th, 2014 at 15:52:12
yumiさま
もう一年!下のお子様もお生まれになって、これからは日々が光陰矢のごとしです!
はやくパリにいらっしゃらないと私が日本へ帰ってしまいますっ!
1月 14th, 2014 at 15:54:11
あ!sakaeさん!
でもあんばたトーストが一番!とか思っていらっしゃるのでは?!ww
1月 14th, 2014 at 16:04:16
Hirokoさま
ご無沙汰しております。本年もどうにか無事に明けることが出来ました。今年も宜しくお願い致します。
息子達の後ろ姿の可愛らしさは、今になってはじめて分かる感情です。
Hirokoさんのおっしゃるとおり、当時はなにも考えずに夢中で写していただけの後ろ姿。
でもその佇まいが狂おしく愛おしい。あの子達にまた会いたいなぁ。と思う事たびたびです。
これからは息子達の少ない巴里生活を綴ってゆくつもりです。
ただ私、50代は日本で生活するつもりですので、もうあまりながくパリに居ないと思います。
ですからどうぞHirokoさん、ぜひ近いうちにパリへ遊びにいらして下さいね♪