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12月 '11

私も強くなったなぁ。と、渡仏当時の可憐な自分を思い出して切ない。

あのときは人に話す間を与えないパリの人たちに圧倒されっぱなしで、

なにかあればひとり勝手に傷ついてメソメソしていたものだった。

それが今では!

給湯器の修理にやってきた修理人たちに

「今日の午前中には終わらせちゃって頂戴。それでなくったって修理の日程がそちらの都合で二転三転。こっちだってそれなりに不自由と迷惑こうむってるんですからね!これ以上のなんやかやはごめんだわ」

なんて言ってしまえるんだもの。

こんなに強くなってしまって、いったい私、どうしましょう。

「おんなはかわいげがなくちゃいけない。我を押し通すのは惚れた殿方の前で一度だけ」

こう言われ育てられた大和撫子だのに!

パリっていう土地が私をこんなに強くしちまって!

ちっとはかわいげって奴が残ってりゃいいんだけど、などと思いつつ鏡を覗いて百戦錬磨となりかけてる(なっている)自分の顔を眺める。

生粋の明治者だった祖母に想いを馳せながら、不安な面持ちの中年女と対峙中の雨のパリ。

この時代物の給湯器が破損。

水漏れ激しいため大家に通達の後、3ヶ月経ってようやく修理人たちの参上と相成る。

ノエルバカンスまでに交換されなかったら一暴れするつもりだったところ。

いや、ほんとにパリのマダムってのは強いったらないねぇ。

2 Responses to “日々是マダム修行パリ生活”

  1. madame100g Says:

    こんちは〜(別名でしつれいを)
    給湯器、やはり古くなると漏れるんですね。たいへんだー
    で、めでたく交換となったわけですね。
    こういう費用はもちろん大家さんが出してくれますよね?
    うちの電気温水器も20年。点検に来た関電が「そろそろ・・」と
    営業かけて来たから、「うち借りてるんですよ」と言ったら
    すぐに引き下がりましたけど。不安だ。。。

  2. mme.oui oui Says:

    madame100gさま
    私のアパートの家主はまれに見る「物わかりの良い」フランス人。
    なにがあっても一つ返事で修理修繕をしてくれます。
    ただ修理人たちがどうにもこうにも一筋縄で行かないフランス人で。。。。
    というより、そういうのがフランス人なので、、、
    ストレス高まるパリ生活です・・・

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