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10月 '10

9月から通ってる語学学校の楽しさはいったいどうしたものだろう。

週に二回合計6時間の授業だけとはいえ、出される宿題の多さに辟易するのに、いざ学校へ行けばなんとも授業は楽しくて良い。

渡仏6年経ってフランス語はようよう不自由はないけれど、いかに自分がいい加減な言葉を話していたのだなぁ。と反省ふかく申し訳ない。

勉強せずに耳で覚えてしまった言葉だから、諸々文法上のルールに理解がない。

私のフランス語はおぼろげになんとなく頭に根付き、日々の生活に追われながら雑に使っている失礼だから、教師の説明で

「ああ、そういうことだったのか」と納得すること満載で、いちいち感嘆が口から漏れる。

乱雑を極める頭の中に、優秀な片付け屋がやってきて整理整頓をはじめたような手応えがあり、それもまた気持ちが良い。

授業が楽しい、なんていうことは今までの人生になかった感情だ。

朝起きれば

「ああ、今日は学校だぁ」と一瞬の落胆が長年の習慣で頭をよぎる。

でも行ってしまえば信号待ちの時間を入れても徒歩3分で到着する教室だから、通学途中に気を揉むこともなし、

少々宿題に不備があったところで「わかりませんでしたー」と開き直れる百戦錬磨の中年マダムな私だ。

学生時分は几帳面で律儀だったんだなぁ、と若かりし日の己を不憫に思う。

もっと気楽に付き合えば「学校」という場所はそんなにわるい処じゃないのだもの。

知らないことを教えてくれるありがたさ、物を教わる嬉しさに行き届かなかった未熟を残念に思う。

昨日の授業なぞ「辞書」さえ忘れるうっかりをやったけれど、そんなものが無くったってわからぬ事は素直に厚かましく聞けばいいのだ。

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」と祖母がよく言ってたなぁ。

亡き身内に感心するのである。

今週土曜日からお盆の休暇に入るから、学校も二週間の休みになる。

今回のバカンスはフランス語の復習に精を出そうと、今から殊勝なことを考えている。

近所のろうそく屋。整然としてます。

6 Responses to “パリで楽しい学生もどき”

  1. ゴロタ Says:

    学ぶ喜び、学校へ通う楽しさ・・・
    私もできれば10代の早い時期に経験したかったですね。
    なんせ初めてそれを感じたのがハタチ過ぎてからだったからな~
    特に私にとっては小~中にかけては苦痛の記憶しかありません。
    もうあんな経験は二度としたくないです。

  2. sakae Says:

    学問に真剣な人は美しい。

  3. ココア Says:

    こんにちは♪

    学ぶのって、楽しいですよね〜〜!
    子供のうちは、やらされてる感が強いから、楽しくないのでしょうか?! 
    私も、几帳面な学生でした!

    ところで、ハロウィンはフランスではやらないのですね!知りませんでした!

    うちはやりませんが(というか近所でも、やっているのを見たことはありませんが…来られても困りますしね…)、その日は息子のお誕生日なので、そっちのお祝いです。

    アンパンマンにも『ハロウィンマン』というのがいるのですよ。アンパンマンは、何でもありですよね。『赤ちゃんマン』というのもいるんです!!
    真面目に見てしまうと、次から次へと疑問がわいてきます。

  4. mme.oui oui Says:

    ココアさま!
    お元気でしたか?ご無沙汰しています。
    ハロウイン。ほんと、ご指摘通り「来られても困り」ます・・・
    買い置きしてあるお菓子はオペラの日本食材スーパーの「かりんとう」くらいのわが家では
    居留守を使うしか手が無さそうです。
    それにしてもハロウインマンに赤ちゃんマン。赤ちゃんだけど大人の男性扱いなんですね。
    ちょっと危ない傾向のある男性の隠語のような・・・
    私も14年ほど前に元気のない仲間に自分の顔をちぎって「これを食べて!」といってるシーンを観て、しばし考え込んだことがあります。
    なのにアンパンマンって意外に友達が少ないんですよね。たしか友人は愛と勇気だけ・・・

  5. mme.oui oui Says:

    ゴロタさま
    まったくあの時代は時間を無駄にした、と今更ながらに悔しいです。
    あの当時の記憶力が今あれば、動詞の活用など朝飯前・・・・

  6. mme.oui oui Says:

    sakaeさま
    もっとはやく学問に目覚めたかったです、いやほんとに。

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