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10月 '10

昨日慌てて出向いた語学学校の音読クラス。

音読、というより「会話」のクラス。

読む、のではなく、話すことに重きがあって、まったくお話しにならないほど私に不釣り合いな授業内容。

別に威張る訳じゃないけれど、「話す」ことには取り立てて支障はない。

6年も子ども達と住んでりゃそんなこた、当たり前だ。

今更「パリの中にある自分のお気に入りについて持ち時間5分以内で説明しましょ!」

なんて言われてもなあ。

やなことも一杯経験してるパリだしなぁ。

脳天気に

「歴史的建造物に魅力を感じまーす(ハート)」なんて言えないやぁね。

ま、言いましたけど。

授業の間中「なぜ私はここのクラスなんだ?」と自問自答していたら、案の定休み時間に先生から呼び出しが。

「このクラスは簡単過ぎるから、他のクラスへ移った方がいい」

私もそう思います、と、即答すれば、

「貴女、入学の時に会話の試験受けた? どうしてここのクラスに配属されちゃったのかしら。それが不思議だわ〜」

と、自分と同じ速度で普通に会話している私にかなり懐疑的なマダム先生。

「日本人だしねえ、試験を受けないで潜り込むなんてあり得ないでしょ?」

なんて聞かれても!

だいたい入学試験サボる人間って、いったいどこの国籍ですか!

と、私はそこを聞きたい!

ま、或る程度予想はつくけれど!

私は長年ジャーナリストだから、初対面の人間に好印象を与え、華やかな話題を短時間に引き出すことにかけてはプロ。

でも、反対に自分がインタビュー(質問)されることに関してはまったくプロじゃない。そりゃそうだ、セレブじゃないもん。

どちらかというと、そういうのは自分の中で一番苦手。

特に「どうしてフランス語を選んだの?」とか、「なぜパリが好きなの?」

なんていう心象風景色の強い質問となれば途端に腑抜けになってしどろもどろ。

普段何も考えずに、今晩の酒の肴のことばかり考えている質だから、突然の質問に太刀打ちできないのだ。

その代わり、適当なホラ話しや創作話しは異常に得意で、

そういうこととなればいつまででも脚色豊かに話し続ける事が出来るのだよ、諸君!

って、誰に威張ってんだか。

まったく情けない話しである。

だから、入学のクラス分け試験の時も、試験官の質問に不意を突かれたり、考え込みすぎたりしたために、

「このひとぜんぜん会話できませんクラス行き」

というスタンプが押されてしまったに違いない私の個人顧客(顧客じゃないか)カルテなのだ。

がーん

「来週にはおそらく新しいクラスに配置換えされると思うから、指定の教科書買わないようにね」

と、念を押されました。

つうことはなにか?

今日のこの宿題もやらなくていいのかな?

やらなくてもいいに違いない。

と、自分の中でケリをつけて宿題のメモも取らずに帰ってきた昨日なのでした。

つづく

(いや、別につづかないです)

4 Responses to “仏語学校へ通い始める”

  1. ココア Says:

    面白すぎるので、ぜひ続報を…!!
    つづきが気になりますー。

  2. sakae Says:

    きっとその時の会話は僕レベルだったのでしょうか(汗
    次回のクラスは何クラス?

  3. mme.oui oui Says:

    ココアさま
    楽しんで頂けて何よりです(苦笑
    昨日は二回目の授業がありました。
    宿題山盛りで途方に暮れてます・・・・

  4. mme.oui oui Says:

    sakaeさま
    1週間に3時間綴り、3時間発音矯正、合計6時間の学生です。
    奮闘しております。はい

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