フランスの暦は休日だらけ、というのはこの日誌でも頻繁に書いているのですが、
そこに「学生には休講も頻繁である」という常識が加わり、呆れるのを通り越して感心しています。
いったいこの国の人はいつ勉強し、いつ働いているのでしょう。
少なくとも私の周りに「いつも一生懸命に勉強する人」や、「休日返上で働くフランス人」は数えるほどしかいません。
正確には前者が二人、後者は三人しかしりません。
みんないつだって「休暇」「恋愛」「ゴシップ」「権利と主張」のことしか話していません。
バカンスに何をして、何があって、何をするつもりで、なにがどうしたこうした。と。常に次のバカンスの話しです。
こういうことを書き始めるとキリがないし、気分も陰鬱としてくるのですっぱりと忘れて(ここ重要)元気に前を向いて「事」を素直に受け入れることが肝腎。
バカンスが開けて月曜日、火曜日と続けて午後三時半に帰宅した長男。
通常の授業は午後4時半の場合と午後5時半の場合がある。
午後三時半というのは前代未聞。
いったいなにがあったかと尋ねたら、「マダムフリトニーがお休みなの。今週」とのこと。
だから1週間に5時間ある彼女の授業がすべて欠けるために早く終わる日と遅く授業が始める日があるのだそう。
月曜、火曜は午後三時半に終業で、水曜日木曜日金曜日は午前9時半からの始業となる。
またしても勉強時間が減っている。。。と、がっくり肩を落としてしまう理由。
それは昼食と昼休みの時間。
フランスでは昼食のための時間が2時間用意されている。
これって、普通のこと。
どこでも誰でもお昼休みは二時間が基本。
一時間の人間もいるのかもしれないけど、私はそういう立場の人間を知らない。
学校は午前11時半から午後1時半までがお昼休みだから、学校から家の近い生徒は自宅へ戻ってお昼ご飯を食べたりする。
これは「給食費」がイジョーに高額、というのもあるし、
会社員だろうと、教師だろうと、公務員だろうと、家が近ければ自宅へ戻ってお昼ご飯を食べる、のが、かなり当たり前の事として浸透しているから。
日本の小学校で給食費といったら、毎月3〜5千円程度だと思うのだけれど、
ここパリでは所得によって親の負担する給食費の額が変わるとはいえ、だいたい一人当たり毎月100ユーロ前後を支払わなくちゃならない。
うちのは二人ともずっと給食を食べているので、ふたりで毎月200ユーロ強を支払っていた。
今上の子は私立の学校へ通っているので、もう少し割高。こちらは毎月150ユーロほど。そのかわり「かなり旨い!」と息子は言う。
ま、旨くなきゃ納得できない給食費ではあるのですが。
そういうわけでお昼になれば二時間のお休みを取るわけだから、
午前8時半から午後4時半まで学校へ行ってたとしても、授業にあてられる時間というのはおどろくほど少ない。
体育という授業のある日はそれが顕著。
なぜなら、フランスの「学校」という教育機関には「運動場」「体育館」「プール」という設備が併設されていないから。
パリ郊外やパリ以外ではどうなのか知らないけれど、パリに限って言えば、そういうのは他所にあるもので、学校の中にあるものじゃあない。
私の周りにいるフランス人たちは総じて生まれも育ちもパリ市内!というパリジャンが多いから、昼ご飯を自宅へ戻って食べることや、運動の設備が学校内に無いことは「かなり昔からのパリ・スタイルなのだ」ということを知ることが出来る。
以前、日本の小学校にはプールがあるのは当たり前、という話しをしたら「土地が少ない東京でどうやって!」と驚かれたことがある。
まぁ言われてみればほんとうにそうだ。
子供も土地も少ない東京で、プールや体育館のスペースを確保するのはどんなに知恵のいることだろうと、いまさらながらに日本人の奥行きに感服する。
だからパリの体育の授業というのはかならず二時間枠で設定され、各区に一つはある公共のプール私設や運動場(スタジアム)へ出かけ、そこで体育の授業を受けるわけだ。
そのため「そこまでの往復時間と、現地での着替え時間」を考慮すれば「一時間枠の体育の授業」は不可能。
「今日は三時半に終わるし、明日は朝9時半からの始業だよ」
なんて息子は嬉しそうに言うけれど、
「じゃあなにかい。水曜日の今日は朝9時半に学校いって、午前11時半には帰宅(水曜日は午前中のみ)って筋書きかい。いったい学校に何しに行ってんだ」
と、伊東四朗さんと一緒にひとつもふたつも突っ込みたい心中(しんちゅう)である。
五月は国民的祝日が毎週あって、週末は3日あるいは4日連休になる。
おまけに春休みが開けたばかりで気温は上昇で気持ちが良いし、もうすぐ夏休みだってんで上の空のうちに五月はさっさと過ぎ去って行く。
六月に入れば中旬には夏休みになってしまうから、すでにみんなの気持ちは夏バカンスで心ここにあらず。
バカンスと連休、週休二日(小学校は週休三日)に加え、二時間の昼休みと度重なる休講の学校生活。
ホントはそんなケチなことは言いたかないけど、それなりに学費を払っている立場からいわせてもらえば、
しっかり学費分は元をとっておくれよ、
と、いうのがまっすぐ正直な母の気持ちなのである。
リュクサンブルグ庭園、ポートロワイヤル側入口前の広場。

5月 5th, 2010 at 21:02:19
フランス。。。
そこまでバカンス三昧とはしりませんでした。
日本のゆとり教育どころの騒ぎじゃありませんね、実際の話し!
5月 6th, 2010 at 07:15:20
bazarさま
ほんとにおっしゃるとおりです。
年間通じてゆとりだらけのフランスです。。。
5月 7th, 2010 at 05:59:56
やっぱりさ、人を働かす才能があるお国柄だわさ。
5月 7th, 2010 at 09:40:41
sakaeさま
???