9
3月 '10

近所にある奇蹟のメダイ教会。

私はパリ6区のサンスルピス教会が統括する地域に住んでいるので、教会での用事は常にサンスルピス教会と決まっている。

でも通り一本隔てたパリ7区に奇蹟のメダイ教会があるので、ときどきそちらの御ミサに授かったり、イベントに参加したりもする。

教区内の教会しか出入りしてはいけない、なんてことはないので、どこの教会でも気軽に立ち寄ってのんきに時を過ごしてもまったく問題ない。

だって教会の扉はいつでも誰のためにでも開いているから。

奇蹟のメダイ教会にひとり日本人のシスターがいらっしゃる。

シスターミッシェル。

彼女は古希を過ぎた御高齢にもかかわらず、奇蹟のメダイ教会内の販売所で立ち働く。

最初は韓国のシスターだと思っていたら、日本語をお話しになるのを小耳に挟み、「ああ、日本の方であった」と、途端に嬉しく懐かしく、それ以来大変親しくお付き合いさせていただいている。

「長時間の販売業務は実に大変。でも日本からたくさんの方が訪れて下さるのがなにより嬉しい」とおっしゃる。

その彼女とフランス人のシスターをわが家の夕食へご招待した昨夜。

最近の不動産屋てんやわんやに始まり、諸々フランスお役所事情、

果てはカーラブルーニの公式晩餐会でのノーブラ事情に至るまで。

多岐にわたる話題とワインと食事で深夜まで楽しく過ごさせていただいた。

ただの普通のマダムと変わらないシスター(フランス語ではマ・ス)たちだけど、時折見せる敬虔な表情や仕草には神へ仕える人間の一途さが溢れる。

そこがやはり浮き世の私たちとは筋が違うのだなあ、と改めて感心。

シスター達は若かりし頃から世界中の教会を渡り歩くのが職業(ミッション)だから、実にさまざまな国のことを知っているし、異文化の中で自分をどうやって保っていくのか経験的によくご存じである。

フランスという国でたかだか5年間生活しただけで「文句・不平・不満・愚痴」満載の私をやさしく、豪快に笑い飛ばす。

「マリア様の現れた奇蹟の土地なんだもの、そこにいられることを感謝してお祈りしてりゃあそれでいいのよ」

と、肩を抱かれて「なるほど、そうだ」と激しく納得。

どんなに物事が滞っていても、土壇場になると奇蹟のような展開が生まれるのはなるほど、たしかにそのせいなのかも知れない。

だってここはマリア様が現れた奇蹟の土地で、カトリック巡礼の地であって、今なお小さな奇蹟が数多く起こっていると伝え聞く。

土壇場の奇蹟の展開を照らし合わせてみればなるほどそれは神の御心に他ならないだろう。

と、ひじょーに純粋な気持ちで安らかなる眠りについた昨夜であった。

しかしその純粋も

「待ち合わせ? 今日だった? あらやだ、私勘違いしていたわ」と、

物件の前での待ち合わせに現れない不動産屋へ電話した途端に木っ端微塵。

こんなことばっかりなんだもの。

神様の御心だって、そりゃあ限界があるんだし。

と、余所の国のことを外国人なりに心配してしまう老婆心。

だって仏の顔も三度までっていうしねえ。

dsc00263

今度の復活祭に「堅信」を授かる長男のために、シスターたちからの贈り物。

なんと聖書の写真集。

dsc00264

説明の文章がわかりやすくてビックリ。

私も復活祭のバカンス中に読んでみるつもりです。

2 Responses to “奇蹟のメダイ教会のシスターたちと”

  1. sakae Says:

    もしかして三度までお許しになるわけですか?
    すごいですね、僕はお釈迦様ではないので三度も許しませんよ(笑

  2. mme.oui oui Says:

    sakaeさま
    だって怒ったら負け、つまり何度でも許せる(気にせぬ)気持ちがなければ生きていけないパリですから・・・

コメントをどうぞ