事情ってほどのことではなくて、引越しをしまーす。つきましては現在の住居の更新しませーん。
という退居届けをふどーさんやへ出したので、次回の住まいをさがずべく、現在精力的に物件を見に行っているのですが。
なにしろ日本の不動産屋とちがって、こちらの方はやる気があるのか? と疑ってしまうことたびたびです。
こちらからアプローチしないとまったく動いてくれないし、予約を取り付けても
「ごめーん、鍵受け取れなかったから今日の内見中止」とか、今日になって言うの。なにそれ。
でもここはパリだし、フランスだし、別に腹も立たない。
ただこういうやり方もあるんだな、と無感情に思うだけ。
この「感情を無くす」というのがフランス生活におけるかなり重要な処世術であることは間違いない。
スーパーのレジであり得ないほど人が並んでいるのに、となりの同僚とお喋りしながらレジうちするマダムレジスター。
健康保険事務所でろくにパソコン使えないムッシューシルバーが、自分の個人データをうっかり(あくまでもうっかり)全消去してしまった時。
小学校のサマースクールの参加料金の請求書が8ヶ月後に届けられたとき。
先月ガス代を超過請求してしまったので、今回その9,7ユーロ分を差し引いて請求いたしまーす。というガス支払い請求書を受け取ったとき。
200グラムください、と頼んだ挽肉なのに、「マダム、200グラムちょっと超えちゃったけどいい?」と言われて280グラムの包みを受け取ったとき。
と、まあ、あげればきりがないくらい「???」な出来事の多いフランス生活なので、そういうことにいちいち腹を立てたり、気をもんだりしていたら、正直こちらの身が全く持たない。
だから感情に波風を立てないこと。
それが一番ストレスのかからないフランス生活。
物件も内見し始めて2週間が経過して、まあ自分でも感心するほどいろいろ見て歩いて、さあそろそろ決めたいねえ、と思っていた矢先、大変素晴らしい理想的な物件に巡り会うことが出来た。
しかし不動産屋から受け取った書類によると、どうも外国人でしかも子持ちのアタクシにはかなり難しい物件であることが理解できる。
だからここでも期待をしない。
ココに決めた!と脳天気に小切手を切れば「はいどーぞ」の世界ではないのだ。
東京ではそれで済む不動産だけど、ここパリではそういうわけにはいかない。
まず指定された書類を用意し、それを不動産屋へ提出した後、審査会社の人間が賃貸希望者の情報を洗いざらい調べ上げる。
信用度の低い人間ならともかく、そこでまったく解せない理由で審査が通らない場合も少なからず発生する。
それがフランス物件事情。
解せない理由のひとつとして挙げられるの最多意見は
「外国人」「移民」「有色人種」
である。
厳しいけれど、これも現実。かなり確固たる事実。
あとは、まあなんだろう。
賃貸の場合は「子供」の存在もわりと不利になるらしい。
お金はなんとかなる。しかし肌の色と子供ばかりはどうにもならない。
だからここは言われたとおりの書類を提出し、アタクシという人間を東西南北可能な限り眺めて頂き、ご判断いただくしかないのだ。と、感情無くして腹をくくるのである。
bonjour! comment ca va?
二人の息子と一匹の雄猫と共にパリ6区に住んでいる私が、母子我が家のドタバタ振りを日常の視点で綴っています。雑誌では絶対に紹介されない普段使いのパリ生活をどうぞ御笑読下さいませ♪