お料理上手と評判のアンリが我が家でコロンビア料理を作ってくれるこ
とになりました。
コロンビアでは日曜日の朝ご飯はテーブルいっぱいに料理を並べ、
10時ころから正午にかけて家族揃ってにぎやかに頂くのが習慣。
フランスの修道院で生活する彼らは、自炊の必要はないかわりに
自分たちからお料理へのリクエストをすることができません。
出されたものを他の修道士たちといっしょに頂くのが当たり前。
セルジオはフランスの朝食にかかせない「バゲット」が好きではないし、
アレクシスはどうしても日曜日の朝には「コロンビア式オムレツ」が食べたい。
アンリに至っては、その簡素すぎるバゲットとカフェオレの朝食スタイル
そのものが残念でたまりません。
それなら!自分たちで好きなものを好きなだけ用意して食べればいい!
常々「コロンビア料理を食べたいでーす!」とねだる私の家で
日曜日の朝食をそろって頂くことになりました。
朝8時からの御ミサを終えて、午前9時半に到着したアンリたちは
両手に買い物袋を下げ、いつものように陽気な雰囲気と素晴らしい笑顔です。
途中のマルシェで買い物してきたという袋の中身は
「トマト」「ジャガイモ」「ポロネギ」「ソーセージ」
「たまご」「オレンジ」「カリフラワー」などなど。
意気揚々とエプロンをかけ、台所に立つアンリ。
その腕前は野菜をきざむ包丁使いから容易に察することが出来ます。
さすがに日頃から料理を語るだけのことはありそうです。
テーブルに並んだのはトマト入りのオープンオムレツ、カリフラワー炒め、
マッシュポテト、そして私が用意した野菜のピラフとグリーンサラダ。
彼らの言う「テーブル一杯の日曜日の朝食」が午前10時に始まりました。
アンリの愛情一杯の料理はどれもこれも美味しくて、つぎつぎに
お皿がカラッポになっていきます。
食後のコーヒーは僕が入れるよ、と、コーヒーメーカーの前に立つアレクシスが
「コーヒーを入れるの僕、上手なんだよ!」とウインク。
こういう茶目っ気はコロンビアンの共通キャラなのでしょうか、彼らはいつだって
茶目っ気一杯に話しをします。
食事が終わったのは11時半。
こんなに食べたらあとはもう何も入りません。
今日はもうなにもいらないわ。
セルジオとアレクシスがお皿を洗って片づけている間、私はアンリとしばしのお喋り。
「○○、いつもいつもありがとう。君はいつだって僕らに親切だね」
上げ膳据え膳の私に真剣に感謝するアンリ。
「とんでもない!今日は本当にご馳走様。とっても美味しかったわ!」
あわててそう返す私はやっぱり日本人。
真剣に伝えられる「感謝の言葉」に大変弱く、すぐに恐縮してしまうのです。
bonjour! comment ca va?
二人の息子と一匹の雄猫と共にパリ6区に住んでいる私が、母子我が家のドタバタ振りを日常の視点で綴っています。雑誌では絶対に紹介されない普段使いのパリ生活をどうぞ御笑読下さいませ♪