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11 月 '04

街角でおじさんが雑誌をかかげて立っているのをよく見かけます。
随分前の話しですが、ジョニー・デップの表紙につられて「それ、なんですか?」と訪ねたのがきっかけ。

これはホームレス自立を支援する世界レベルの団体による活動のひとつ。
一冊200円で販売されるその雑誌はセレブ達の最新インタビューを掲載している。
ジョニー・デップのときは「シークレット・ウインドウ」のインタビューだったし、
シャーリーズ・セロンのときは「モンスター」オスカー受賞後の最新インタビューだった。

内容の充実度はまさに見上げた物で、これで200円なら安い物だ。
そう思うし、雑誌のコンセプトにも共感できる。

ホームレスに対する政治的支援が望めない以上、彼らに自立してもらうしか手がないのに、
その手立てさえ皆無だった中からでてきた雑誌街角販売、という手段。

仕事も家族も家もなく、やむにやまれず公園住まいの人間は把握しきれないほどの数にのぼる。
こういった人たちが増えるのは社会にとっても大きな損失だし、公園の治安や衛生面や管理にも
問題が山積される。

だからといって、公園から出て行け、ではらちがあかない。
公園から河川敷へ居を移しただけでは問題はなにひとつ片づかない。

200円の雑誌を一冊売れば110円のマージンが販売員であるホームレスに入る。
そこで自分の利益を手にした彼らの中から、やる気と才能のある人材はどんどん事業を拡大できるだろうし、
ホームレスという立場から華麗なる脱却を計ることができるかもしれない。

実際、この支援方法で、ホームレスの自立率を増やしているのはイギリスを始めとする、北欧諸国。

まだまだ日本では始まったばかりの試みだけれど、こういった始めの一歩を
応援し、潰すことなく、大事に大きく育てることは、社会に参加する人間として
あたりまえのことだと、私はいつになく真剣に考える。

だから私は、おじさんをみかけると、それがたとえ持っている「号」だとしても、
かならず「くださいな」と、声をかけることにしている。

お陰様でなじみのおじさんもできて、ちょっとした立ち話しや挨拶をしたりする。
先日、小雨の中のおじさんをみかけて、つい「缶コーヒー」を手渡した。
「どうもありがとう」と、いいながらも恐縮してなかなか受け取らないおじさんの
手はやっぱり悲しくなるほど冷たかった。

おじさんを見かければ購入している私にも、なにかもう少しできることがあれば。
そう考えて、今まで躊躇していたけれど、サイトのトップページにリンクを張ることにしました。

べつにここからマージンをもらっているわけでもなんでもないです。
ただ、私が応援している活動のひとつとして紹介しているだけです。

だから、どうぞ、みなさんも街角販売員のおじさんを見かけたら暖かい目で見守ってください。
そして時間が許したら、どうか一声おじさんに声をかけてください。
「こんにちは、応援しています」
それだけで、その日はずっと幸せな気分でいられます。

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